JISB9212
刈払機用回転刈刃
(超硬チップソー編)

 
JISB9212 は刈払機用回転刈刃の品質規格です。
この刃物は小径木や雑草を刈り取るために毎分数千回転の速度で回転します。
作業性の良さとともに刃物が壊れにくいなどの安全性確保が重要です。
そこで、業界各社では素材、熱処理、形状等を吟味しています。
ここでは、チップソーを対象にJIS規格の中身について、取り組みとともに紹介します。

7.6 超硬チップソーの本体の曲げ強さ
本体の曲げ強さは、規定する曲げ試験を行った時、割れの発生があってはならない。

7.4 刈刃の硬さ及び硬さのばらつき
硬さの範囲 40HRC〜50HRC  ばらつき Max-Min=2以下
    

  

5 形状・寸法
外径:200 230 255mm 士3
厚み:1.25 1.45 1.65mm 士0.06
穴径:25.4mm +0.15  0 
歯数:20以上

7.2 超硬チップソーの外観
a)チップ:有害なきず、欠け、割れなどの欠陥があってはならない。
b)接合部:有害な隙間、気泡などの欠陥があってはならない。
c)仕上げ:だれ、刃こぼれがなく良好でなければならばい。
d)本体の表面:平滑であって、割れ、裂け、まくれ等の欠陥がないこと。
 また、さびなどの欠陥があってはならない。


超硬チップソーは、剛性のある鋼板の本体と、その外周に超硬チップを接合した鋸刃で構成します。

ゆっくりと回転させる

8.1 刈刃本体の材料
JISG4401に規定するSK85、又はこれと同等以上の品質をもつもの。
注)同等以上の品質とはSK65
以上の炭素量を含有し、かつ、りん及び硫黄の含有量が0.03%以下の鋼種とする。

検査に必要な機器をまとめてみました
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半径方向の円周振れ

7.5 刈刃の厚さのばらつき
超硬チップソー本体の単体での厚さのばらつきは0.12mm以内とする。

歯底から5〜15mm
内側の円周上を4等分
した4か所を測定する。

マイクロメーターで測定

最小半径の窓穴の中心を
曲げ位置として、円周方向
に長さ40mm、幅Lmmの試
験片を採取する。
注)円周方向とは刈刃の中
心線に対し直角方向のこと。

ロックウェル硬さ試験機を用いて、刈刃の円周上を4等分した
4か所を測定する
軸方向の円周振れ

10 受渡検査
刈刃の受渡検査は、寸法、外観、振れ、硬さ、並びに本体の曲げ強さ及び超硬チップの接合強さについて検査を
行い、適合しなければならない。検査は合理的な抜き取り個数で行う。

7.7 超硬チップの接合強さ
本体と超硬チップの接合強さは規定の試験を行ったとき、剥離があってはならない。

注)規定の試験は超硬チップの部分に1000Nの力を1分間かける方法で行う。

11 表示
製品には、表面に次の事項容易に消えない方法で表示する。ただし、製造業者名又はその略号若しくは登録商標
は刻印による。
a)規格番号
b)製造業者名又は略号若しくは登録商標
c)種類  (”下刈り・草刈用” 又は”草刈用”)
d)呼び寸法
e)刈刃本体の材料名又は記号
f)回転方向
 回転方向の表示は、長さ50mm以上の矢印で、使用者が通常の刈払い作業の姿勢で上から見える面とする。
g)製造番号又はロット番号

8.2 超硬チップの材料
JISB4503の4に規定するK30、又はこれと同等以上の品質をもつもの。
注)同等以上の品質とは硬さがHRA85以上で、曲げ強さ(抗折力)は1,500MPa以上のもの。

7.3 刈刃の振れ
ダイヤルゲージで測定
軸方向の円周振れ  :0.5mm以下
半径方向の円周振れ:0.3mm以下