顕微鏡観察
(内部の組織を見て写真撮影します)
刃物工具は熱処理によって硬く。強くします。その出来具合は硬さ試験や顕微鏡による組織試験
でチェックします。顕微鏡観察の手順は次のように行います。
@見たい個所を切断したのち樹脂に固めます。
A表面が鏡面になるまで研磨したあと化学液で腐食(エッチング)します。
B金属顕微鏡にて内部の組織を観察し、出来具合をチェックします。また写真撮影を行い保存します。


組織試験は鋼の内部の状態を顕微鏡を使って調
べる試験です。 光学顕微鏡を使います。

刃物工具の場合、熱処理が十分にできているか
どうか、不完全な焼き入れ組織になっていないか
など、内部の組織を詳しく調べる組織試験が行わ
れます。

通常、熱処理の不具合は硬さの変化に現れます
が、その不具合がどのようなものかは、はがねの
内部の組織を観察しなければなりません。

内部の組織を調べると、素材の調整具合、焼き入
れ温度、あるいは冷却速度といった加工や熱処理
上の履歴が組織から読み取れるのです。

金属組織の顕微鏡観察は、不具合の原因を突き
止められるとともに、その改善に役立てることが
できるのです。

組織観察においては材料の種類、加工、熱処理
の履歴が忠実に組織に現れます。
前もって試料の履歴を調べることは現出する組織
の予想をたてることができ、とても大切なことです。

腐食液、現出する組織などより詳しくはDVDへ

顕微鏡試料の作り方は以下のとおり行います。

@調べたい個所を切り出す。
  砥石切断、ワイヤーカットなどの方法
  切断面に熱が入ると組織変化を起こすため
  水で冷却しながら切断します。
  また、熱が入った切断面は予め除去します。

A取り出した試料を樹脂に埋め込む。
  粘状液を化学反応で硬化させる
 、粉末樹脂を熱硬化させる

B試料研磨機により、表面を鏡面まで磨く。
 150#→→1000#ペーパー→バフ研磨
 表面がダレないように注意して磨く
 力を入れすぎると表面組織に影響します

以上の手順で、丁寧に顕微鏡試料を作成します。

できあがった試料は密閉容器で保管します。

より詳しくは DVD に収録   ( 組織観察編: 映像・音声入り )