刃物工具の多くは一つの大きな刃体で仕事をするのが
大半ですが、硬くて強いものに対しては、一度に大きな
力を加えると、刃先は負けてしまいます。

これに対抗するためには、小さな力を連続して加えるこ
とで相手を徐々に負かしていく必要があります。
すなわち、集団でもって大きな仕事をするのです。

集団によるパワーの結集、
これは刃物工具にとって四つ目の大きな要素です。

鋸(のこぎり)はその典型的な刃物といえます。
木材は野菜や肉などの食材に比べ丈夫、しかも硬い
繊維質も含まれており包丁のような一枚のプレート状
の刃物では手の力で簡単に切ることができません。

ギザギザした歯の鋸を用いれば切るのは容易です。
実はこのギザギザ歯が大きな役目を果たしています。

硬くて強い材質に対してはギザギザ歯の先端に力を
加えることで相手材の小さな部位に大きなダメージを
与えることができます。

一つ一つの歯の働き自体は小さいのですが、次の歯、
その次の歯と沢山の歯が動くことで働きは大きくなり
木材が切断されていくのです。

沢山の歯で相手を徐々に負かしていくのです。
即ち、集団でもって大きな仕事をさせるのです。


 作りの工夫 そのC 集団の力を利用する

より詳しくは DVD に収録   (作りの工夫編:映像・音声入り)